栄養士会ご案内
〜会長ご挨拶〜

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ご挨拶

公社)福岡県栄養士会 会長 大部 正代

謹賀新年

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内発症から4年目を迎え「第7波」のオミクロン株の「BA.5」の流行が収束することなく昨年末より「第8波」の感染拡大への危機感が強まっています。
会員の皆様には、ワクチン接種、3密(密閉・密集・密接)を避け、マスク着用、手指の消毒、うがいの励行など、基本的な感染予防対策を実行され健康にて新年をお迎えのことと拝察いたします。
また、感染症だけではなく、長引くロシアのウクライナへの侵攻、一つの紛争が全世界に食糧問題やエネルギー問題にまで影響しております。さらには、アフリカ・アジア地域の貧困と飢餓問題、地球温暖化による自然災害、日本における円安・物価上昇等など、生活を取り巻く環境は大きく変化してきております。物価上昇は家計だけでなく食に携わる多くの管理栄養士・栄養士の皆様には給食運営において頭を悩まされご苦労されていることと推察いたします。人災・天災に関わらず、平和の尊さ、命の大切さを改めて考えさせられる年明けになりました。

2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意し2030年を達成年限とし、17の目標と169のターゲットから構成されていますSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)、誰一人取り残さない(leave no one behind)持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標であります。世界中の環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を2030年までに解決を目指す普遍的な行動を呼びかけています。本当に達成ができるのでしょうか。世界中の国が環境問題(気候変動)・貧困・紛争・人権問題・新型コロナ等の感染症、多くの課題に直面しています。このままでは、この地球で安定した暮らしを続けることが困難になっていくのではないでしょうか。現状を考えますと目標達成が遠くなっているように感じられます。

日本においては第二次世界大戦後、貧困や飢餓にさらされていた国民の栄養改善を目的に先輩栄養士の方々は栄養のバランスのとれた食生活のあり方を国民全員に普及するため栄養指導車(キッチンカー)で全国津々浦々まで巡回し講習会を実施しました。栄養についての講話、実際に料理を作って試食してもらうなど地域に根ざした活動を重ねた結果、日本の食・栄養環境が整備されてきました。しかしながら1980年代以降飽食の時代に突入し、中高年者のメタボリックシンドローム、超高齢社会の現在、高齢者のフレール・サルコペニア・ロコモティブシンドローム、若い女性の痩せ願等々、新たな栄養問題、「栄養不良の二重負荷」がでてきました。

今年は卯年(うさぎとし)です。うさぎは穏やかで温厚な性質であることから「家内安全」、また、その跳躍する姿から「飛躍」や「向上」を象徴するものと言われています。新しいことに挑戦する最適な年でもあります。先人の方々に敬意を表し、私達も知恵と工夫を重ね勇気を持って行動し、食や栄養の力、栄養士の力をもって県民の皆様の幸せと健康の維持に貢献いたしましょう。

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