栄養士のご紹介

選手の「食」を支える栄養サポート

選手の「食」を支える栄養サポート

所属:

九州栄養福祉大学 食物栄養学部 公認スポーツ栄養士 室井 由紀子さん/研究教育事業部会

 

 室井先生は、教鞭をとる傍らスポーツ選手のサポートを続けておられます。また、食育にも注力されておられ、附属こども園の園児を対象とした親子料理教室など精力的に取り組んでおられます。研究教育の分野で活躍されている若手研究者のおひとりです。

 

管理栄養士になろうと思ったきっかけ

 

 母が無農薬野菜を取り入れるなど、家族の健康を考えた食事を作ってくれたり、祖母がおいしい手料理を作ってくれるという、食事に関しては大変恵まれた環境で育ちました。この実体験から将来は料理に携わる仕事をしたいと考え、管理栄養士養成課程のある九州栄養福祉大学に進学しました。

 卒業後、病院で管理栄養士として勤務している時に、友人と高校野球選手の栄養サポートをする機会に恵まれ、これがスポーツ栄養に携わるきっかけとなりました。当初は、高校生に栄養の重要性を伝えることに苦戦する毎日でした。しかし、生徒と一緒に調理するなど試行錯誤を繰り返すうちに、生徒や保護者の方から「栄養指導のおかげでここまで勝ち進むことができました」という言葉を頂いたり、サポートをした生徒が実際にドラフトを経てプロ野球の道に進むなどの成果が出てきました。栄養を通して生徒の役に立てたことで、管理栄養士としてもっと深くスポーツ栄養を学びたいという思いが強くなり、福岡教育大学大学院に進むことを決意しました。大学院ではスポーツ栄養だけでなく、教育についても学びました。スポーツ選手には、勝つためだけの栄養でなく生涯続く栄養サポートが重要であること、また、食べることは生きることに繋がるという食教育の立場でこれからのことを学生に伝えていきたいという思いで、大学院修了後は母校の九州栄養福祉大学に入職しました。

 

公認スポーツ栄養士として ~大学で教鞭をとる傍ら~

 

 大学でも教鞭をとる傍ら公認スポーツ栄養士を取得してスポーツ選手のサポートを続け、現在は2020年オリンピック・パラリンピックに向けてイギリス車椅子ラグビー代表選手の合宿のサポートを北九州市と一緒にさせて頂いています。合宿の食事は、個人の思想や宗教的な食事制限に配慮した献立の展開が困難であることに加え、細かな確認を英語で行うという言葉の壁にも苦労しました。今回は、標準献立に加え、グルテンフリー、ハラル、ベジタリアン、ペスカトリアン、ロウカウボの5展開の献立を組みました。日本の調味料や食材での対応に試行錯誤した1回目の合宿が、先日無事終わりました。選手からも「次の合宿もよろしくお願いします」と言って頂けホッとしています。本学の食物栄養学部の学生は外国人選手にも分かり易い食事の表示を行い、リハビリテーション学部の学生は練習時のボランティアとして参加するという機会を頂きました。

 

次年度は・・・ ~教育の質の向上を図るため~

 

 教育の質の向上を図るため、これまで多くの栄養士会の研修会を受講してきました。そこで学んだ知識を生かし、次年度からは、北九州でスポーツ栄養を一緒に勉強していくネットワークを作りたいと思っていますので、その際はぜひ、本学へも足をお運びください。