栄養士のご紹介

栁瀬 美重さん

栁瀬 美重さん

所属:

勤務先:障害者支援施設 北九州あゆみの里 所属:北九州支部

 

「多職種連携による口から食べる支援」

 

◆栄養士それから管理栄養士を目指したきっかけ

かつて、高校入学までの春休み期間中に祖母が脳血栓で倒れました。働いている両親や叔父叔母たちと交代で、祖母の付き添いをしました。点滴のみで寝たままの祖母が、白湯を飲み、重湯からお粥を食べるようになりました。言語や運動機能訓練が始まり、日増しに回復する祖母の機能と変化する食事に興味を持ち始めました。高校入学後、進路決定の時期に「栄養士はどうですか」という担任からの助言と「手に職を持ちなさい」という母親の後押しで栄養士の道へすすみました。短期大学の卒業式で「あなたは管理栄養士になりなさい」と助教授の一言が脳裏から離れず、管理栄養士をめざし3年後に取得しました。

 

◆今、取り組んでいること

当施設は、主に身体に障害のある方の入所施設です。脳性まひの方が多く、車いすで生活をされている方がほとんどです。栄養アセスメントをすることで、利用者様との会話が増え、多職種との連携がより深まり、利用者様の生活状況がより見えるようになりました。これは一人ひとりの栄養面の特性を把握するだけではなく、QOLの向上につながっています。利用者様の平均年齢が50歳代を超えるころから、むせの発生件数が増加しました。そこで、むせの発生件数とむせやすい食品や調理方法の実態調査を実施しました。今までは、「普通食が食べたい」という利用者様の強い思いを優先し、嚥下困難な方にも、普通食を刻んだ食事を提供していました。その刻み食や水分、誤った介助方法が、むせの背景にあるのではと推察されました。今後、ますます高齢化が進み、摂食・嚥下の機能低下が見られる利用者様の「美味しく食べたい」思いを念頭に、平成27年度より「嚥下調整食」を導入しています。今でも食材の把握から調理方法まで、試行錯誤の日々です。利用者様の「口から食べる」を少しでも安全に支援できるように、今後も多職種で連携してまいります。 

28.1新年会形

 

◆これからの管理栄養士・栄養士を目指す皆さんへ

 栄養士の仕事は、家庭での「お母さん」のような存在だと思っています。数字だけで栄養管理をするのではなく、聞き上手になってください。そして、召し上がっている方を思い、見守ってはいかがでしょうか。私は、そのような栄養士でありたいと思っています。