2014年1月号 Vol13・No.5

2014年01月08日栄養ふくおか

栄養ふくおかVol13・No.5  2014年1月号

新年のごあいさつ
公益社団法人 福岡県栄養士会 会長  大部 正代

新年明けましておめでとうございます。会員の皆様には、健康で希望に満ちた新年を迎えられ、それぞれの分野でより質の高い栄養管理にご尽力されていることと拝察いたします。
新年のご挨拶を申し上げますとともにあらためて敬意を表します。
会長に就任し、2回目の新年を迎えました。就任以来、一貫して「会員増対策」「卒後教育体制の構築準備」「各種研修会の内容の充実と参加者増員対策」「県民支援事業の充実」などに取り組んできましたが、まだまだ事業未達成の部分もあり引き続き努力して参る所存でございます。会員の皆様や関係者の思いをしっかりと受け止め、各職域現場とのつながりを実感できる栄養士会でありたいと願っておりますので、より一層のご支援をお願いいたします。
さて、平成24年12月に政権が変わり1年が経過しました。社会保障・税一体改革の動きが進んでおり、特に超高齢社会を迎え、地域における在宅医療が推進されています。県民の皆様の期待に応えられる職能団体として、在宅における栄養・食事支援のシステムの構築に取り組む事が必須となってきました。そのためには社会情勢や会員のニーズに応じた研修プログラムを充実させ、管理栄養士・栄養士のさらなる質の向上を目指し、支援して参ります。平成26年度から始まる日本栄養士会との連携事業であります生涯教育研修制度は、その質向上の一つでもあります。働きながらキャリアアップ出来る事業として位置づけておりますので、全会員の方に参加をお願いし、研鑽を積んでいただきたいと切に願っています。生涯教育研修制度は本県では昨年度から試行しており、他県より一歩進んだ研修体制の準備が着々と進んでいます。年頭に当たり今年の目標の中に組み込んでいただければ1年後には大きな収穫になると思います。

和食 世界無形文化遺産に登録

 昨年末に朗報が舞い込みました。ユネスコ=国連教育科学文化機関は平成25年12月4日に日本「和食」の食文化を無形文化遺産に登録する事を決めました。日本人の食文化『和食』が登録され、心からうれしく思います。「和食」の特徴として「多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重」「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の美しさや季節の移ろいの表現」「正月などの年中行事との密接な関わり」が挙げられています。特に、一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿、肥満防止に役立っていること、自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで家族や地域の絆を深めてきたことが認められました。先人が育み残してくれた瑞穂の国の象徴である日本人の大切な食文化を、会員の皆さんとともに祝し、末永く後世に引き継いでいくことも管理栄養士・栄養士の責務であると考えます。
さまざまな課題が山積みしておりますが2600人余の会員の皆様とともに歩み、取り組んでいくことをあらためて年頭に決意し挨拶といたします。

 

 

TOPICS -トピックス-

“おいしい!笑顔をもう一度” ~食リハ・嚥下調整食のすすめ~
公立学校共済組合 九州中央病院  栄養管理科  渡辺 啓子

厚生労働省の人口動態統計(2012年の年間推計)によると、死因別の死亡数は、がんが36万1000人でトップ。次いで心疾患(19万6000人)、肺炎(12万3000人)、脳血管疾患(12万1000人)の順となっています。特に肺炎は高齢化を反映して、11年から死因のトップ3に浮上。感染症対策が遅れていた1951年以来、60年ぶりに3位となっています。この肺炎をきっかけに経管栄養となる方が多く、管理する側の都合により、食べられる可能性があるケースでもPEGに依存する傾向があります。 食事は人間にとって、生命の維持だけでなく、家庭生活・社会生活の基本になるものです。嚥下障害は、多くの高齢者の栄養面のみならず精神面でも大きな負担となり、また、誤嚥性肺炎の危険性をはらむ重大な障害です。そのため各医療・福祉施設では嚥下対応食への取り組みがなされていますが、個々の施設で嚥下調整食は明確な基準が示されていない状況です。その嚥下調整食の基準を統一し、安全に食べるために、そして施設間の連携がしやすいように、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013が公表されました。 また、日本栄養士会医療事業部「嚥下対応食(嚥下調整食)に関するアンケート調査 平成25年3月」結果から全国の医療・福祉施設における嚥下食の提供は下図に示す通りとなっています。

1401ef
患者の心理面をしっかりと受け止め、口から食べることをあきらめない食事提供を目指すこと、口から食べる=食リハをとおして人としての食を最後まで支援することが、私たち管理栄養士・栄養士の役割だと考えています。患者の残されたわずかな機能を引き出しながら亡くなるその日まで、口から食べるための支援ができる医療者を目指したいものです。新年1月26日には筑豊において日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食特別委員会委員の藤谷順子先生を迎えて研修会が予定されています。ぜひ、この機会に施設の食事を嚥下調整食に対応した内容にすることを検討し、病院、施設、在宅の連携ツールとして活用し、食リハにとり組んでみませんか。“おいしい!”の声をたくさん響かせてください。

 

■ 研修会報告

学校健康教育事業部『集団給食調理技術のスキルアップ研修会』報告

嘉麻市立大隈小学校 栄養教諭  藤川敦子 (学校健康教育事業部 筑豊地区)

本研修会は、去る11月30日に食文化スタジオを会場に西部ガス(株)との共催で開催しました。 近年『食育』が推進される中、小学校・中学校では、その中核となるのが『学校給食』であり、それが食育の教材として安心安全でおいしく魅力的な内容でなければなりません。そこで、本事業部では、『おいしく調理するために必要な大量調理理論を習得し、現場の調理指導に生かすこと、さらに、最近導入されつつあるスチームコンベクションオーブンの有効な活用方法を習得し、献立内容の多様化を図ること』を目的として企画しました。午前中は、中村学園大学 教授 岩本昌子先生を講師にお迎えし、『集団給食における大量調理理論』のテーマでご講義いただきました。詳しい資料をもとに、大量調理の概論から調理法の各論まで先生の長年の経験も交えられ、話を進められました。「調理は科学であり、いろいろな調理法を科学的なデータに裏付けられた数値や経験値を基に標準化・マニュアル化を図ること」が私達に求められていることを痛感させられました。参加者からは、「もう少し時間をかけて講義を聴きたかった。」との声が多く寄せられていました。 午後は、同じく、中村学園大学 准教授 三堂徳孝先生に『スチームコンベクションオーブンを利用した調理(基礎編)』と題し、調理デモをしていただきました。コンベクションオーブンの特性を活かしたスチーム調理、バイオ調理、コンビ調理などをはじめ真空調理とも組み合わせさまざまな料理法を具体的に提示していただきました。参加者からは、「現場ですぐに活かしたい内容だった。」「内容が面白くもっと聴きたかった」などとても好評でした。 これらの参加者の意向を大事にし、来年度は、『スチームコンベクションオーブンを利用した調理:実践編』の研修会を企画したいと考えています。どうぞご期待ください。

 

理事会報告
■平成25年度 第5回 理事会 平成25年12月12日(木曜日) 18:30~20:30 ナースプラザ第2研修室
協議事項
・平成25年度上期決算報告、平成26年度予算書作成について
・平成26年度研修会について
・平成26年度理事選任委員会(選挙管理委員会)について
・平成26年度福岡県栄養士会通常総会について
報告事項
・広報部連絡 ・市町村栄養士配置要望書について
・研修会実施報告 ・無料職業紹介事業について
・平成26年度食育推進事業 ・医療団体協議会報告

会議報告
■三役会及び研修部、県民支援部、広報部  会場:ナースプラザ
10/30 理事選任委員会、11/7 福祉事業部会運営委員会、11/13 研修部委員会 11/20 連盟合同会議、11/29 研修部委員会、12/2 拡大三役会、12/10 監査 12/19 研修部委員会、12/19 栄養ふくおか編集委員会 ■支部・事業部 11/6 筑豊支部企画運営委員会 会場:方城療育園 11/24 地域活動事業部会運営委員会 会場:サンヒルズホテル 12/16 北九州支部運営委員会 会場:西小倉市民センター 12/26 筑後支部運営委員会 会場:えーるピア久留米 ■12/16 理事選任委員会 アクロス福岡5F 502号室

 

《お年玉プレゼント》
賛助会員様、大部会長より素敵なプレゼントをご提供いただきました。
(応募方法などの詳細は栄養ふくおか1月号をご覧ください)
厳正な抽選の上、送付致します。(当選者は3月号で発表します)
①賛助会員 ㈱クイジナートサンエイ ミキサー・・・・・・・・・・・・・・・・・1名様
②賛助会員 東洋羽毛九州販売㈱ ミニクッション(40センチ×40センチ)・・・・・3名様
③賛助会員    〃      携帯コップ+ボールペン・・・・・・・・・・・・10名様
④会長 書籍「糀でつくる一汁三菜イキイキごはんで適量生活」・・・・・・・・・・ 10名様
⑤賛助会員大塚製薬㈱ ソイカラ(大豆スナック)・SOYJOY(栄養食品)セット・・・ 15名様

事務局だより
◆平成25年度(今年度)会費未納の方へ
今年度会費をまだ納入されていない方はお支払いくださいますようお願いします。
年度内(平成26年3月31日まで)に納入されない場合、平成26年3月31日付で退会になります。よろしくお願いします。
・振込は郵便局より 栄養士会会費 13,500円
口座番号:01790-4-49305 加入者名:公益社団法人福岡県栄養士会

◆平成26年度(来年度)会費について
会費(13,500円)は前納制になっていますので、平成26年3月末までに納入をお願いします。
・自動引落でない方:同封の「振込取扱票」で郵便局より振り込んで下さい。
・自動引落の方:平成26年度会費引落日は1月25日が土曜日の為、翌営業日の平成26年1月27日(月)に引き落とされます。
※領収証は希望者のみの発送です。発送は2月初旬ごろとなりますので予めご了承ください。
※詳しくは同封の《平成26年度会費納入・領収証について》をご覧ください。

◆平成25年度生涯学習単位振替認定
封の「生涯学習単位振替認定申請書」を熟読の上、振替認定の申請手続きをお願いします。
提出期限:平成26年2月20日(木)~3月10日(月)

◆会員登録事項変更届提出のお願い
職場変更等ありましたら、必ず栄養ふくおか宛名裏面の会員登録事項変更届をご記入の上、すみやかに事務局までFAXにて提出してください。
※変更届は「福岡県栄養士会ホームページ」→「会員のみなさまへ」→「会員情報変更届ダウンロード(PDF)」からでもダウンロードできます。
※職場と自宅のいずれも他県に移られる方は別途手続きが必要ですので事務局までお問い合わせください。

◆会員証について
平成24年度より紙製の会員証からバーコードの入ったプラスチック製のもの (5年間有効)に変わり、昨年度より日本栄養士会から雑誌「栄養日本」に同封されて送付されています。 平成24年度以前からの継続会員の方でまだお手元に届いていない方は、日本栄養士会ホームページより再交付申請書をプリントアウトして頂き、日本栄養士会へ再交付手続きを行ってください。
その場合、必ず再交付理由を【3,その他 会員証未到着】と記載して下さい。
様式アドレス:http://www.dietitian.or.jp/jdainfo/pdf/saikoufu.pdf

◆保険会社からの郵送物について
先日、当会会員向けに(株)フレックスファミリーを通じ、保険の案内を送付させていただいております。現在団体特約として加入できます。