2013年9月号 Vol13・No.3

2013年09月03日栄養ふくおか

地域活動について
地域活動事業部 北九州支部 岡田  美代子

現在北九州支部地域活動部の会員は101名です。それぞれの分野で活動をしております。
今回は特に、北九州市からの委託事業について紹介したいと思います。
① 高齢者栄養改善業務。
㋐ 事業名「おいしく食べて元気もりもり教室」
この事業は地域の高齢者の方に対しへルスメイトさんが食事の提供を
(食事代400円)をします。栄養士の業務はヘルスメイトさんに対し調理指導・衛生管理などを行い食事の前後に対象者に対し栄養講話を行います。希望があれば個人指導も行います。
栄養講話で使用する教材は保健福祉局健康推進課の栄養士と受託栄養士相互で検討し作成したものを使用しております。リーフレットは高齢者がより理解しやすいものにと、使用した後、受託栄養士全員で評価を行い内容は毎年少しずつ変えております。
㋑「元気で長生き食卓相談」
月に一度区役所で主に低栄養改善を目的に希望する高齢者に個別栄養相談を行います。一昨年
までは、対象者が少なく当日キャンセルが出るなど課題も多い事業でしたが、BMI20以下の
高齢者に電話勧奨するようになり、今は件数も増えております。
② 平成24年度からは訪問型介護予防(栄養改善プログラム)が始まりました。この事業は初回は統括支援センターの担当者と一緒に低栄養に陥っている高齢者宅を訪問してアセスメントをし栄養指導を行い栄養計画書を作成します。2回目は栄養士のみで訪問を行います。この事業に対し私達も期待をしたのですが、平成24年度は10月からのスタートであったこともありましたが、訪問件数は6件のみでした。対象者の受け入れが難しいようです。しかし少ない件数ではありましたが成果はあげました。とてもいい勉強になりました。今後は訪問件数が増えることを期待しております。ef_1309-1
③ 平成25年6月から「きたきゅう健康づくり応援店」事業のアドバイザーとして、数名の栄養士で携わっております。この事業は各飲食店を訪問し、栄養成分表示の店・ヘルシーメニューの店・ヘルシーオ―ダの店・健康食育情報提供の店・煙草の煙の無い店を目指すよう、栄養計算などを行い、アドバイスをします。その結果これらの項目に対し基準に達した店に北九州市からシールが送られ、店は来客が入店の判断基準の一つになるよう表示をすることとなります。

今回は北九州市との委託事業について紹介しましたが、北九州市民の栄養改善のために、行政と常に情報を共有し、今後も北九州支部地域活動部は、会員相互の連携を持ち、研鑽を積み益々向上していきたいと思います。

 

■ 研修会報告ef_1309-2
6月30日(日)に新人栄養士や日頃の業務を再確認したい栄養士の現場力アップを目指し、新人研修会[筑豊地区]を開催いたしました。
まず、嘉穂鞍手保健福祉環境事務所食品衛生監視員竹本浩子先生による「集団給食施設立入指導について」の講演では、大量調理施設衛生管理マニュアルに基づいた解説や、食中毒の発生原因と対策、監査指導でよくある指導点などお話しいただきました。
続いて、シンポジウム「栄養士・管理栄養士の実務Q&A」では、長主支部長より栄養士会が行っている県民支援事業について、私たちの仲間である病院、福祉施設、保育所の先輩栄養士が栄養管理計画書作成、栄養ケア・マネジメントの手順や、保育所における業務、日頃の業務を丁寧に説明し、よくある問題点や会場からの質問に答えていただきました。
各地区で開催される研修会は、学ぶことはもちろんの事、栄養士同士の交流や日頃の業務での疑問点など気軽に聞くことができる雰囲気ですので、ぜひ会場に足をお運びください。
【筑豊支部 松岡修史】

 

■日本糖尿病学会「食事療法に関するシンポジウム」に出席して
平成25年3月17日(日)に一橋大学一橋講堂であった上記シンポジウムに福岡県栄養士会より参加させていただいたので、内容をご報告致します。
1.日本人の糖尿病食事療法への提言 宇都宮一典先生(東京慈恵会医科大学)
1)炭水化物摂取について
肥満の是正が糖尿病の予防ならびに治療において重要であり、そのためには総エネルギーの制限を最優先とする。低炭水化物食は6ヶ月間においては有意差があるが、1年後にはなくなる。また、脱落率が高い(30~50%)、実施症例数が少ない、観察期間が短いといったことも問題である。低炭水化物食の効果には、多くの交絡因子が存在し、特定の栄養素の影響を見出すことは困難である。以上のことから炭水化物のみを極端に制限することは、長期的な遵守性や安全性を担保するエビデンスが不足しているので、現時点ではすすめられない。
2)栄養素摂取比率について
一般的には炭水化物50~60%エネルギー(150g/日以上)、たんぱく質20%ネルギー以下、残りを脂質とする。炭水化物の摂取比率を増減させることを考慮しても良い。しかし、炭水化物摂取量の最低必要量を100g/日とする。脂質摂取比率の上限は25%エネルギーとするが、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取量を増やす。たんぱく質については、腎障害の合併例が増していることに留意して、CKDではその指針に従う。食塩制限は、高血圧合併例では6g/日未満とする。

2.糖尿病の食事療法についてef_1309-3
糖尿病食品交換表第7版の改訂のポイントについて、4名の先生から示された。 日本人の食事摂取調査などの内容より、食品交換表9ページ「1単位あたりの栄養素の平均含有量」を下記のごとく変更した。
各栄養素のエネルギー比は、炭水化物50~60%、たんぱく質1.0~1.2g/kg/day、残りを脂質とする。第7版の食品交換表では、指示エネルギー量ごとに炭水化物60%、55%、50%の単位配分例を示す。炭水化物比が低くなれば表3、表5、調味料の単位が増える。基本的に表6は1.2単位、調味料は0.8単位とする。モデル献立は1600kcal、炭水化物55%とした。果物は、朝食に0.5単位と間食に牛乳180mlと合わせて0.5単位を配分した。炭水化物50%では、たんぱく質が多くなり、腎症2期以降は適用できない。その他、1日の適正エネルギー量の計算方法を追加、患者個人の単位配分例を記入する欄を作成、掲載する外食料理や調理加工食品を多くするなど様々な工夫がされている。第7版は、今年9月~10月に発行予定である。
糖尿病食事療法への提言については、メディアに発表されましたので内容をご覧になった方も多いと思います。極端な糖質制限食について警鐘を鳴す一方で新しい糖尿病食品交換表では、患者の病状によって炭水化物量を選択することが提示されました。今後、日本人の栄養摂取配分や糖尿病患者の食事療法について栄養士が中心となって研究し、新しいエビデンスを構築していかなければならないと実感しました。
【北九州支部 有山由紀子】

 

理事会報告
■平成25年度 第3回 理事会
平成25年8月8日(木曜日) 18:30~20:30 ナースプラザ第2研修室
協議事項 ・平成25年度福岡県栄養士大会・第39回栄養士改善学会について
・会費未納者について
・事業部報告(研修部、広報部)
・無料職業紹介所登録申請について
・全国栄養士大会について
・賛助会員承認について
報告事項 ・平成25年度日栄委託事業の日程・会場について
・執行理事の執務報告
・事務局からの連絡事項について

 

■会議報告
(三役会及び研修部、県民支援部、広報部  会場:ナースプラザ)
7/9 県民支援部会議、7/29 拡大三役会、8/2  広報部会議

 

■支部・事業部
7/13 地域活動事業部会運営委員会  会場:サンヒルズホテル
7/30  学校健康教育事業部運営委員会 会場:福岡県学校給食会
8/ 3 医療事業部運営委員会     会場:ナースプラザ福岡