2013年11月号 Vol13・No.4

2013年11月25日栄養ふくおか

第一野の花学園での嚥下食の取り組み
福祉事業部  福岡支部 濵地 美紀

当施設は主に知的障害を持った20歳~70歳代の男性、入所(55名)・通所(35名)が利用されています。最初に嚥下食にとりかかったのは、8年程前です。
利用者の方がパーキンソン病に罹られたことが始まりでした。
その当時は施設全体の日中活動が、花を育て福岡市内の公園の花壇に植え付けしたり、畑で野菜を育てたり、陶芸をしたり等でした。
割と戸外で元気に活動をしていたので、食事は歯の欠損や噛み合わせが悪い人のための一口大の刻み食や、糖尿病食・減塩食程度の特食でした。
栄養士・調理員共に嚥下食の知識はほとんどなく、水分にとろみをつけるのもうまくいかない状況でした。
栄養士会の研修会に出席したり、近隣の病院にレクチャーしてもらったり、また看護師に頼んで嚥下の造影検査があれば同席させてもらったりしました。
また調理員も出席できる研修会やセミナーは交代で出席しました。
日中活動が戸外で作業している人たちの食事を、メニューによっては嚥下食に展開しにくいときもありました。
例えば麺類です。ちゃんぽんの場合、麺は無しにしてその代りに嚥下粥を通常の量の主食にします。ちゃんぽんの具にスープを加えてミキサーにかけとろみ剤を加えて主菜にします。
試行錯誤しながら失敗も繰り返しました。
以前は利用者の方が肺炎でよく入院をされていましたが、食事を嚥下食に代えることによって肺炎による入院がなくなりました。
病院や老人介護、医療型障害児、療養介護等の施設では当たり前かもしれませんが、前日まで作業をしていた人がなぜ咽るのか、その当時はわからない事ばかりでした。
現在は5名(うち4名は60歳代ダウン症)の嚥下食を提供しています。
施設に入所して30年から40年居られる利用者が増えてきました。
今後も数人、嚥下食が必要になってくるようです。
これからも利用者の方々に喜ばれるような食事がお出しできるよう研鑽を重ね、嚥下食に取り組みたいと思います。

 

■ 研修会報告

先日はご多忙の中、「第39回福岡県栄養改善学会・平成25年度福岡県栄養士大会」に出席頂き、まことにありがとうございました。
非常に多くの方にご参加頂き、有意義な学会・栄養士大会を開催することができました。
これも会員の皆様をはじめ、各支部、事業部の方々のご協力とご理解によるものと、心から感謝いたしております。今後ともよろしくお願いします。
【会 長 大部正代】

 

■ 平成25年度福岡県栄養士大会・第39回福岡県栄養改善学会 報告

来る10月5日、ナースプラザ福岡大ホールにて、「平成25年度福岡県栄養士大会・第39回福岡県栄養改善学会」が開催されました。
第39回福岡県栄養改善学会では、東日本大震災への災害支援活動など、様々な興味深い演題で全13題の発表が行われ、各演題についての質疑応答や意見交換が丁寧に行われました。
平成25年度福岡県栄養士大会においては、知事表彰(栄養指導業務功労者)を中山絹代さん(原土井病院)、岩崎昌子さん(久留米大学病院)、緒方典子さん(社会福祉法人 桜園)の3名、知事感謝状(栄養士養成業務功労者)山下浩子さん1名と知事感謝状(栄養指導業務功労者)を的野秀子さん(地域活動栄養士)、土師直子さん(陸上自衛隊 福岡駐屯所)、池本美智子さん(九州医療センター)、光田美代子さん(芦屋町 職員)、高倉峰子さん(北九州市福祉事業団)、寺西康子さん(元 福岡県職員)、赤星順子さん(元 福岡県職員)の7名が表彰されました。表彰者を代表して、独立行政法人 国立病院機構 九州医療センターの池本 美智子さんが、「本日の表彰を受け、今後もさらに業務に邁進していきたい。」と謝辞を述べられました。
また、(公社)福岡県栄養士会会長表彰として76名の表彰と、福岡県栄養改善学会奨励賞として6題が表彰されました。
・「HIV/AIDS患者における栄養指導の現状と課題」 九州医療センター 淵邊まりなさん
・「ICU専属の管理栄養士を配置することの効果」 嶋田病院 宮川直子さん
・「福岡県上毛町と沖縄県伊江村の保育所幼児における生活習慣、排便習慣と腸内細菌叢」  中村学園大学大学院 宮原葉子さん
・「北九州における幼児の肥満と生活習慣との関連(第1報)」  北九州市子ども家庭局保育課 渡辺響子さん
・「児童・生徒の実態に応じた学校給食における栄養管理の在り方」  糸田町立糸田小学校・栄養教諭 安倍ちかさん
・「東日本大震災への災害支援活動~飯塚駐屯地勤務の栄養担当官として」  陸上自衛隊飯塚駐屯地・業務隊補給科糧食班 渕上実樹さん

特別公演では、厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 栄養指導室長 河野 美穂 講師より「健康日本21(第2次)の推進と管理栄養士・栄養士の役割」について、ご講演いただきました。健康日本21(第2次)の基本的な方向として、健康寿命の延伸と健康格差の縮小や、生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底など、これからの国民の健康にとって課題が山済みであることと、栄養士としてやらなければならないことを、パワーポイントを用い分かり易く解説していただきました。
今大会では、会員・一般参加合わせて、計486名の参加となり、盛況のうちに幕を閉じました。

 

理事会報告

■ 平成25年度 第4回 理事会

平成25年10月17日(木曜日) 18:30~20:30 ナースプラザ第2研修室
協議事項

・平成26年度研修会について
・無料職業紹介事業について
・理事選任委員会設置について
・賛助会員承認について
報告事項

・平成25年上期研修会報告・収支報告
・事業部報告(研修部、広報部)
・事務局からの連絡事項について

 

会議報告

■ 三役会及び研修部、県民支援部、広報部(会場:ナースプラザ)
8/16 顕彰委員会、8/29、9/3、9/17 改善学会推進委員会
9/9 ホームページ委員会、9/19 拡大三役会
支部・事業部
9/8  地域活動事業部会運営委員会       会場:サンヒルズホテル
9/11 筑豊支部企画運営委員会         会場:方城療育園
9/12 福祉事業部運営委員会          会場:ナースプラザ福岡2階演習室
9/20 学校健康教育事業部研修打合会      会場:食文化スタジオ
9/24 北九州支部運営委員会        会場:西小倉市民センター
10/11 学校健康教育事業部企画運営委員会 会場:福岡県学校給食会
10/23 北九州支部運営委員会       会場:西小倉市民センター