生涯教育に関するQ&A(会員向け)

2015年12月28日お知らせ生涯教育制度

平成27年12月22日
生涯教育に関するQ&A(会員向け)

【生涯教育制度について】

Q1 生涯教育の目的は?
A1 最新の知識・技術を修得し、管理栄養士・栄養士としての資質の維持・向上を図り、専門性をさらに高めるために生涯教育制度を構築しました。大きく、基幹教育と拡充教育にわけ、基幹教育は、初心者から中堅実務者までを対象とした義務教育的アプローチで、管理栄養士・栄養士のミニマムスタンダードを身に付けるための「卒後教育」として位置づけています。管理栄養士・栄養士として、種々の栄養専門領域において、最低必要とされる知識・技術を修得し熟練した中堅実務者、すなわち各職域で「対象者の状況にかかわらず『栄養の指導』ができる人材」の養成を目指します。

 

Q2 生涯教育研修会になって何が変わったのか。
A2 基本的な考え方が、大きく変わりました。これまで(平成25年度以前)の生涯学習は、実践に必要な知識を得るための研修でしたが、実践できる能力を育てる制度としました。すなわち、到達目標(コンピテンシー)を実践分野ごとに示して、継続した自己研鑚を積んでいただきます。この実践能力を評価する生涯職能開発(CPD:continuous professional development)の考え方を取り入れ、一定レベルに達したことを認定することで、キャリアを支援できる制度へ変わりました。したがって、生涯学習記録票は廃止し、自己研鑚(OJT)の記録としてキャリアノートを作成します。また、栄養ケアプロセス(栄養診断)、職業倫理、「栄養の指導」といった新しい考え方が必須研修として加わりました。

 

Q3 認定制度は?
A3 これからは自らが積極的に取り組み、専門性を維持向上する為の研修で、「生涯専門性を維持するために必要な、継続した専門能力開発」です。所定の研修を受講し、PDCAサイクルによる自己研鑚の記録(キャリアシート)、学会発表、レポート・実践活動実績等の条件を満たし、認定試験に合格すると分野別の認定を行います。これにより質の担保を図ります。専門職の要件として、常に新しい知識・技術を修得しスキルの向上を図る努力をすることがありますが、これを証明する制度です。したがって5年毎の更新が必要です。この制度によって認定された管理栄養士・栄養士が、他職種や国民に認められるには、それぞれの分野(職域)にふさわしい熟練した能力を身につけておかなければなりません。管理栄養士・栄養士の基礎となる研修を「基本研修」、各分野(職域)に特化した内容を「実務研修」として設けました。

 

Q4 管理栄養士・栄養士は、どのような知識と技術が必要で、どのような社会的役割を果たすものかの将来像を示してほしい。
A4 各分野(職域ごと)のコンピテンシー(到達目標)を検討して、提示しています。これをもとに、講義や実習内容を研修に取り入れています。各職域、管理栄養士・栄養士に共通して必要な最低限の知識・技術をミニマムスタンダードとして基本研修としています。基本研修の整備により、管理栄養士・栄養士の業務の標準化を図ることになります。さらに、各職域に特化した知識や技術を実務研修として、分野(職域ごと)に整理しました。これらの知識と技術を「知っている」から「できる」管理栄養士・栄養士になって、「栄養の指導」を通して国民の間に管理栄養士・栄養士は社会にとって有用な専門職であることの認知を一層高めていくことが大切です。

 

Q5 高齢であり、認定制度に加わらずに、独自に研修を受けたいが参加できるか。
A5 もちろん年齢制限はありません。参加は自由です。従来生涯学習で実施していましたが、修了証を発行して継続して研修を行っていることを証明する制度(ホワイト〜ゴールド)もあります。継続研修の記録として活用下さい。

 

Q6 この制度は50歳以上の管理栄養士には魅力的ではありません。これは、若手世代(54歳以下)を想定した生涯学習システムとなるのか。
A6 全ての管理栄養士・栄養士が、職業倫理や栄養ケアプロセスといった新しい考え方を修得し、キャリアを積んでいただきたいと考えています。また、平成28年度まで移行措置期間があります。今までの生涯学習単位が移行できるので、これまでの単位を整理されて新しい生涯教育の必須単位を取得し、「◯◯認定管理栄養士」「◯◯認定栄養士」として活躍していただけることを期待しています。熟練したスキルをお持ちの方には、今までの経験を生かしリーダーとなって、後輩の育成にもご尽力いただきたいと考えています。

 

Q7 「認定管理栄養士・認定栄養士」は社会に認められる制度になるのか。
A7 認められる制度にするには人材の育成が必務と考えます。認定管理栄養士、認定栄養士の活躍が社会に認められることで、それは可能となります。
養成施設卒業後5〜7年間で、保健、医療、福祉、健康増進など各専門領域の業務が、対象者の状態にかかわらず単独で「栄養の指導」が行えるレベルを「認定管理栄養士・認定栄養士」として、質を担保しようと考えています。ちなみに、現在多くの専門職が、CPD(継続的職能開発)に基づいた類似の「認定制度」を創設していますが、認定にあたっては自身の研鑽が一番のポイントになっています。なお、日本栄養士会としては、この制度について、ホームページや日本栄養士会雑誌、多職種との会談等機会を通じてPRします。

 

Q8 認定はどのようなメリットがあるか。
A8 これから国民の評価を受ける事になります。従って、現在のところ給料が増えるなどの明確なメリットはありません。「認定管理栄養士」「認定栄養士」としての活躍が、国民から信頼される事ことが重要で、そのための努力が必要です。よく「研修しても、賃金などに反映されない」という声を聞きますが、それは逆です。実績が上がらなければ賃金には反映されません。ご自身への投資と考えてください。医療や福祉分野のみでなく、現在、あらゆる領域で管理栄養士・栄養士への期待は高まっています。そのような社会的背景を鑑み、(公社)日本栄養士会としての管理栄養士・栄養士の質の担保と考えています。これからの社会で活躍する管理栄養士・栄養士のステイタスとなることを願っています。

 

【キャリアノートについて】
Q9 日本栄養士会では、キャリアノートを印刷して配布しないのか。
A9 日本栄養士会でキャリアノートを印刷して配布する予定はありません日本栄養士会のホームページから必要箇所をダウンロードしてご活用ください。

 

【受講記録について】
Q10 各会員は、自分の受講記録をどのように管理するのか。
A10 平成26年度からの生涯教育研修については、会員WEBサービスから、受講記録が確認できるようになりました。ただし、新システムのため、ご自身での記録の保管もすすめています。会員WEBサービスに受講された研修履歴が反映されていない場合は、事務局へご確認ください。

 

Q11 研修会当日に会員証を忘れた会員の受講記録はどうなるのか。
A11 バーコードリーダーでの会員証の読み込みができない場合でも、氏名を確認することで出席の登録は可能です。

 

【他団体等の研修会について】
Q12 他団体の研修は5単位が上限となっているが、1年単位か、60単位中か。
また、単位を認める他団体の規模に決まりはあるか。
A12 60単位中、上限5単位(実務研修)です。ただし、臨床栄養分野は上限10単位です。他団体の規模に決まりはありません。研修内容によって、日本栄養士会や都道府県栄養士会で判断します。

 

【自己研鑚について】
Q13 キャリアノート内に記載してある、学会とはどんな学会をさしているのか。
A13 当面は、学会という名称がついているものすべて(地方会など)を考えています。※ただし、医療事業部の食事療法学会は現在検討中。

 

Q14 研究実績について、業務内でのデータを集める際には倫理審査はどうしたらよいか。
A14 学術団体(学会の倫理審査)を利用していただく他、各病院や大学にも倫理委員会はありますので、身近なところで、協力者がいる施設等で検討してください。人を介した研究には、必ず倫理審査が必要です。

 

Q15 自己研鑽による単位については、平成26年度から28年度までの移行期間中の3年間に取得したものか、あるいは過去5年間に取得したものか。
A15 自己研鑚による単位は、過去5年間です。ただし、移行期間中の場合は、別に定めているとおり、平成21年度以降(岩手県栄、宮城県栄、福島県栄は、平成20年度以降)の単位を認めます(キャリアノート10~11P参照)。キャリアシート(年間5シート)は平成26年度以降の記録とします。

 

Q16 事例報告書は具体的な様式があるのか。受験要件として何例書けばよいのか。
A16 日本栄養士会ホームページから申請をうける分野の様式をダウンロードしいてください。臨床栄養、健康・スポーツ栄養、地域栄養の3分野は3事例の報告、残り5分野は2事例の報告を5年間を目途に行ってください。

 

Q17 実務経験15年以上の認定審査資格の「自己研鑽による単位の換算方法」にある、研修会の講師は、生涯教育の講師でもよいですか。
A17 生涯教育の講師も該当します。

 

Q18 学会発表について、日本栄養士会開催以外の学校栄養士全国大会等、各職域団体での発表は単位として認められるか。
A18 認めます。発表は、学会以外研究会での発表も含みます。

 

Q19 実務経験15年以上の場合、「自己研鑽による単位の換算」として地方新聞での連載等は認められるのか。
A19 著書・総説(筆頭5単位・共著1単位)に該当します。ただし、ご自身が書いた原稿である事が要件です。インタビュー記事は認めません。

 

Q20 申請資格にある学会発表については、10分でも、20分でも、シンポジストでもよいか。
A20 要旨(抄録)集等に掲載されている事が必要です。従って研究会についても抄録集がある事が要件になります。

 

Q21 学会発表は、ポスター発表でもよいのでしょうか。またポスター発表以外に認められた発表にはどんなものがありますか。
A21 ポスター発表も該当します。なお、発表については筆頭演者(発表者)が該当します。

 

Q22 大学等での非常勤講師の単位の換算は、同じ科目であっても毎年該当しますか。
A22 同じ科目(大学が異なっても)は、5単位とします。単位の付与は、1サイクル1回です。すなわち、更新時にも5年間の中で1回のみカウントすることができます。

 

Q23 講演会や大会等で座長を行った場合は単位の換算対象となりますか。
A23 今回の生涯教育に取り入れたCPDの考え方は、専門職としての能力を維持・向上するために、自己研鑽により知識や技能、態度をさらに発展させることです。計画的に取り組んだ自己研鑽の実績を評価するものです。座長は、現在持っている能力を発揮することが考えられますが、単位の換算対象にはなりません。

 

【基本研修について】

Q24 基本研修の必須とされる項目は、何度受けても単位として認められるのか。
A24 取得単位として認める事ができます。ただし、審査に必要な要件としては、必須20単位のすべての項目を網羅していなければなりません。重複項目の単位は基本研修の総取得数としてカウントされます。なお、会員は、会員WEBサービスの生涯教育単位管理画面上では、重複を除いた必須の単位数が自動的に表示されます。

 

【実務研修について】
Q25 基幹教育60単位の中、実務研修は30単位だが、臨床分野から地域栄養に移動した場合はやはり40単位必要か。
A25 どの分野で認定を申請するかによって、実務研修の単位の修得数が変わります。また、職域が変った場合、管理栄養士・栄養士としての実務経験5年間の中に、認定を希望されている領域での実務経験が3年以上あることを原則として考えています。これを踏まえ、認定を受ける領域を考えてください。この場合必要単位は、臨床は40単位、それ以外の分野は30単位になります。更新時に、認定を希望する領域の更新に必要な研修の単位を取得して申請してください。

 

Q26 実務研修は、どの職域の方が、どの分野を受講してもよいのか。(各職域の方は、各職域の実務研修を受講するのか。)
A26 実務研修では、受けなくてはいけない科目はないので、自分に必要だと考えられる科目を選択して、自由に受講できます。どの職域の方でも、どの分野の研修でも受講は可能です。単位は、どれを受けても、講義90分1単位、演習180分1単位となります。ただし、認定管理栄養士・栄養士の認定審査の申請には、認定分野の実務研修の必要単位数(30単位(臨床分野は40単位)以上)を取得する必要があります。会員は、会員WEBサービスの単位管理画面で、分野を指定して表示させることで、その分野の取得単位数が確認できます。

 

Q27 実務研修項目や到達目標には、研究教育の分野がないが、各自選択は可能か。
A27 研究教育の分野に所属している会員は、各自に専門分野があるため、研究教育として分野を設定しておらず、各自選択していただくこととしています。ただし、現在、到達目標については検討中です。

 

【単位の振替について】
Q28 今までの受講した講義を、基本研修ならびに実務研修のどの研修項目に当てはまるかを考えた場合、どこにも当てはまらない単位は認められないのか。
A28 生涯学習の単位は、基本研修の必須以外の単位として認められます。

 

Q29 平成19年度のホワイトの修了証を持っていて、延長届により生涯学習を継続している。認定試験資格について、平成21年度以降のホワイトをもっていないが、該当しないのか。
A29 資格については、該当しません。平成21年度以降の単位は認定できますので、必須20単位を受講し、合計60単位(臨床栄養合計70単位)になると認定審査を受ける事ができますが、研修単位取得以外の要件を満たすことが必要です。

 

Q30 生涯学習におけるホワイトの修了証明書がある場合、来年度以降の修了証明書はブロンズか。
A30 認定管理栄養士・認定栄養士を希望されないで修了証明書をとりたい方は、引き続き60単位取得して申請すると、ブロンズが取得できます。ただし、平成26年度以降はじめて、修了証を申請する場合は、必ず必須20単位の取得が必要です。

 

Q31 生涯教育修了証の有効期限が切れた場合、またホワイトからスタートか。
A31 修了証の有効期限がきれると、修了証は失効しますが、再度1サイクル(60単位)を修了した場合、次のサイクルの修了証発行となります。

 

Q32 生涯学習単位を取得している会員において、都道府県栄養士会で振替単位の確認をするのか。またその場合、生涯学習記録票の写しの提出が必要となるのか。
A32 自己申請をしていただきます。都道府県栄養士会では、振替単位の取得数の確認をします。生涯学習記録票あるいはその写しを都道府県栄養士会へ提出していただきます。

 

Q33 単位の振替はどのように行うのか。
A33 生涯学習単位の移行措置期間において、認定管理栄養士・認定栄養士の認定審査を申請する際の書類として提出していただきます。平成25年度までに取得した生涯学習単位は、単位の移行措置期間において、基本研修の必須以外の単位へ振替可能です。例えば、平成25年度までに45単位を持っている方は、平成26年度以降も45単位となります。ただし、基本研修の必須項目20単位については、新たに取得していただく必要があります。

 

【認定申請の手続きについて】
Q34 これまで修得した「生涯学習」の研修実績(単位)はどうなるのか。1年目の者から5年目の者、あるいはそれ以上の者もいる。単位の移行方法を明確にしてほしい。また、過去の単位はどこまで遡って認定してもらえるのか。
A34 生涯学習で既に取得した単位の移行措置期間は、平成28年度までです。平成28年8月は、平成27年度、平成29年の認定審査は28年度の研修単位となりますので、平成29年までの認定審査は、平成21~25年度の生涯学習単位を有効とします。平成30年度については、過去5年間となりますので、平成25~29年度の5年間分の合算単位での認定審査申請となる予定です。

 

Q35 認定試験を受ける際の手続きについて、どのような項目で何単位とったか申請様式に記載する欄がないが、どのように申請するのか。
A35 平成26年度以降の生涯教育単位は、会員WEBサービス画面から、受講記録を確認し、そのコピーを添付してください。なお、平成25年度以前の生涯学習単位を振替したい方は、受講単位の証明として生涯学習記録票を保管するようお願いします。

 

Q36 地域活動では、毎日同じ場所で栄養指導をしているわけではない。場所もかわるし、対象や指導内容も異なる。実務経験の証明ができない場合はどうなるのか。
A36 地域活動の方で、特定の施設での証明が難しい場合は、ご自身で実務の状況を整理して、都道府県栄養士会へ認定申請してください。地域活動事業部の会員は、できるだけ都道府県栄養ケア・ステーションに登録し、活動を行っていただきたい。そうする事で、都道府県栄養ケア・ステーション(栄養ケアセンター)が実務経験の証明をできると考えています。

 

Q37 学会参加証はコピーではなく、必ず原本の提出でなくてはならないのか。
A37 原則として原本を提出していただきます。他の申請等で、やむを得ない場合は、都道府県栄養士会、職場所属長等に、原本があること(あるいは学会参加)を証明していただき、その証明書(参加証があるかたは、コピーに添付して)を提出してください。

 

Q38 試験対策のためのテキスト等はあるのか。
A38 一次審査(筆記試験)対策のためのマニュアル本(テキスト)は臨床栄養分野のみ作成中です。その他の分野については、キーワード集を作成し、2016年4月に日本栄養士会ホームページに掲載します。

 

Q39 日本栄養士会の会員ではないですが、認定審査を受ける場合、申請はどのように行えばよいですか。
A39 居住場所、または職場のある都道府県栄養士会へ申請をしてください。

 

Q40 申請書類の提出が「当日消印有効」となっていますが、所属する都道府県栄養士会に直接持っていくことは可能か。
A40 全て郵送での受付とします。また、レターパックプラス(レターパックライトは不可)または簡易書留で、必ず所属都道府県栄養士会へ送付してください。

 

Q41 一次審査(筆記試験)に不合格となった場合、あるいは二次審査(事例報告の審査)に不合格者となった場合は、次年度以降の認定申請はどうすればよいか
A41 一次審査(筆記試験)に不合格となった場合は、次年度以降同じように過去5年間の単位を整理して、再度書類を準備して書類審査からの申請となります。二次審査(事例報告の審査)に不合格となった場合は、次年度の審査一度のみ、二次審査(事例報告の審査)から受ける事ができますので、指定された期限までに事例報告を再調整して提出してください。

 

Q42 審査の結果について、全体の点数、学会発表等の点数、自己研鑽の記録の点数等の具体的な点数は教えてもらえるか。
A42 現在のところ、認定試験の点数は公表する予定はありません。

 

Q43 認定栄養士として申請をし、認定栄養士となった場合、管理栄養士になった後は、どのタイミングで認定管理栄養士となることができるのか。
A43 あくまでも申請時の資格による認定となります。管理栄養士免許を取得たかたは、次の更新時での変更となります。

 

【特定分野認定制度について】
Q44 特定分野認定制度については、どのような対応となるか。
A44 特定分野認定制度は、基幹教育と並行して資格取得が可能です。ただし、基本研修の必須20単位を取得するとともに、更新までに、認定管理栄養士の資格を取得していることが望ましいこととしています。

 

以上